■仙台市宮城野区S様邸のピアノ室を製作しました。
現場は新築施工と同時にピアノ室(防音室)を製作するというものです。
完成後の測定では隣室のリビングでマイナス51.8㏈(聞こえ方のイメージとしては100の音が3に減った感じです)
※50㏈減音ということは10㏈で聞こえ方が半分になるので、5回半分になる感じです。
外部ではピアノの音としては認識できず、離れた道路の車の音のほうが大きい音で測定値には表れませんでした。
天井「遮音シート」。天井と壁に貼ります。
天井吸音材。密度64s×厚さ50oのグラスウール吸音材です。
通常の断熱材は密度10s〜16s。4倍の密度で音を吸収します。
壁、「遮音シート」。鉛の粉入りのゴムシート。音を遮音します。
床「遮音マット9mm厚」。これが低温の響きを抑えるのに効果があります。
鉛の粉が入っていて大変重量があります。ジョイントには柔軟性のある遮音コーキングを充填します。
「オトカベ」。ロックウールを固めた素材の吸音ボード。
表面に細かい穴がたくさん開いていて、音を吸収します。
天井吸音材「オトテンブロックシュガー」。
この天井で音の残響を抑えます。
内窓「インプラス」。既存のサッシに付加することで二重サッシにします。断熱効果と防音効果が格段に向上します。既存のさっしがペアガラスなので4枚ガラスになります。
樹脂サッシ+ペアガラス+気密性の高いゴムパッキンで遮音性を高めます。
床仕上げ材「タイルカーペット」衝撃音を抑え、落ちない汚れが付いた場合は50センチ角の1枚〜張り替えることができます。
防音ドア。かなり重く厚いドアです。頑丈な丁番が3個付いているので開閉は軽くできます。「グレモン錠」でドアを引き寄せて枠4面に密着させて音の漏れを防ぎます。
完成後グランドピアノを設置され、外部に音が漏れずピアノ室内の残響調整も良好で、お客様にも喜んでいただけました。