2015年02月19日

亘理町M様邸音楽室

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★亘理町M様邸の音楽室を制作しました。
ご家族はご夫婦と男の子二人の4人家族。音楽室制作の目的はお子さんのピアノの練習とご主人の趣味のギターの練習。
ご主人はたくさんのギターをコレクションされています。壁にギターフックを設置してコレクションを飾りました。

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■施工前の状態です。6畳の和室で三面ふすまで囲われ、残る南は掃出しサッシなので、壁が非常に少ないお部屋です。
和室としてはふすまを開けると開放的でよい感じですが、隣のつづき間の和室6畳を残しリビングに接する和室6畳を音楽室にすることになりました。

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■和室と和室の間のふすまをはずし、下地を組み、遮音シートを張って、このあと吸音グラスウール64k50mmを充填します。

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■天井はグラスウールを充填したところ。壁には遮音パネルを取り付け、石膏ボード12.5mmを取り付けます。吸音材の64k50mmは、密度が64kgで厚さが50mmなのですが、音の種類によって密度と厚さを考えます。某Y社やK社の組み立てパネルではこうはいきません。

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■壁にギターフックを多数取り付けるために、構造用合板を取り付けます。これで、しっかりギターをかけられます。

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■床は今回塩ビタイルをチョイス。新鮮な感じです。一般的にはタイルカーペットを使用しますが、音的には大きな差は出ません。今回は小さなお子様を考慮した結果の選択です。尚、この塩ビタイルはよく水回りなどに使われるクッションフロアなどとは比べ物にならないほど耐久性があり耐水性もあるので、ワンちゃん猫ちゃんの爪にも耐えられます。柄も豊富でフロア調やタイル調、古木フロア調など様々な柄から選択できます。木製ではないので音の伝達もしにくい材質です。

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■壁にギターフックを設置。壁の表面は吸音する壁なので柔らかく下地の構造用合板に届くように長いビスで留めてあります。

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■照明は中央に蛍光ランプ、他にはエル型にレール状の配線ダクトを設置しスポットライトを4台取り付けました。配線ダクト用の照明器具やコンセントやカール状の電源ケーブルなどを自由な位置に取り付けできます。

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■可動棚を設置。高さが自由に変えられます。奥行きを450mmで設定しましたので伸び付の楽譜が問題なく入ります。

■音楽室とリビングの間のサッシはペアガラスの二重サッシでガラスが4枚です。南側は既存のサッシがペアガラスだったので、ペアガラスサッシを一組設置してあります。

■完成後音響測定をしました。音楽室中心部で100db発生させ、各部屋で測定したところ、隣和室-60.9db、廊下-63.5db、リビング-50.9db、2階子供室-57.7dbでした。外部は国道沿いの立地のため自動車の走行音のために測定不能でした。
このことから、隣の和室では音の聞こえ方が1/64、リビングでは1/32に聞こえるということになります。実際の耳で聞くと隣の和室では音の種類や内容が認識できません。リビングはガラス面が大きいためかすかに聞こえる感じです。外部では周りの騒音があるせいか全くわかりません。

■完成引き渡し後、M様に感想を聞いてみました。
「最初は子供のためということで計画しましたが、完成して使いだすと暖房や冷房も最低限で止められて快適なので、アルコールを持ち込んで楽しんでいます。」とのコメントを頂きました。

posted by とむす at 17:17| Comment(0) | 防音
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